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all most done ~アーミッシュの姿~



新しいサイト「Down to Earth アーミッシュの暮らし」をOpenしました!

アーミッシュについて書き始めた当ブログですが、更新もままならず放置状態でした。
でも、アーミッシュに関する活動は続けており、ついに心機一転、新しいサイトをオープンしました。

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Down to Earth アーミッシュの暮らし


二度のアーミッシュコミュニティ滞在の経験をもとに、たくさんのアーミッシュの写真も掲載しています。

今後はこちらをどんどん更新していきますので、是非訪問して頂けると嬉しいです。

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Down to Earth アーミッシュの暮らし

# by Amish-with | 2015-12-07 19:48 | お知らせ

私、20歳。アーミッシュ、11歳。

昨日、私がステイしたアーミッシュの家族から手紙が来ていることに気付いた。

思えばアーミッシュのコミュニティへの訪問を望んでいたとき、
心底アーミッシュとの「コネ」が欲しかった。

じゃないとコミュニティを俯瞰することはできても、
入り込むことはできないから。

訪問の前に、何とかできた「コネ」を頼りに、
滞在のお願いをする手紙を書いたことを覚えてる。
初めての、アーミッシュへの手紙。

その手紙に返信が来た日。
東京は久しぶりの大雪だった。1月。

ポストに投げ入れられたアーミッシュからの手紙は、
勢いあまって取り出し口から滑り落ち、
雪の上で私の帰りを待っていた。

初めてのアーミッシュからの手紙は、
びしょびしょになって文字がにじんでたっけ……

と、ちょっと昔に浸ってみましたが、
今回の手紙は無事に保管されてた、危機一髪。

書いてくれたのは、
私が一番親しくしていた当時11歳の長女。
名前はデブラ。

訪問先の家庭には、デブラのいとこやおじさんおばさん、0歳の弟まで、
ほぼ全ての年代がそろっていた。

もちろん、私と歳の近い17歳や21歳の女の子もいた。

みんなと話すことができたし、
一緒に過ごすチャンスもあったけど、
一番仲良くなれたのは11歳のデブラだった。

なぜかって、私と精神年齢と社会的ライフステージが一番近かったから。

アーミッシュのコミュニティでは、10歳を越えれば立派な仕事人。
家庭でのチョア(納屋での仕事)や家事はもうすでにお手のものなのだ。

20歳も過ぎれば結婚が間近だし、もう独立した一人前の成人で、
食事に関しても仕事に関しても、親離れは完璧にできてる。
親戚付き合いや近所付き合いも慣れたもの。
周囲の幼い子や、お年寄りをケアする立場を全うしている。
たとえ結婚していなくとも、まるで主婦のような安定感がある。

当時私は学生で、まだ親のすねをかじってて、
学校に通ってて、親戚の相手も完璧にこなせなくて、
家事なんて、アーミッシュの同年代に比べたら
全くできないといっても過言じゃなかったレベル……
アーミッシュの同世代と並んでも、
まだ精神的に「くすぶっている感」が満載。

デブラはアーミッシュスクールにかろうじて通っていたし、
まだお母さんがつくった料理を毎日食べてて、
親戚が集まる場でも、好きな友達と勝手に遊びにいってしまう。
お気に入りの馬にまたがることが大好きで、
部屋には馬のポスターやカードがたくさん。

大人になる一歩手前のステージにいるデブラは、
同じく社会人を目前にした私と似ているところがあった。

だから、幼いはずのデブラとは、無性にウマが合ったのだった。

手紙には、今年の4月にアーミッシュスクールを卒業したこと。
いとこの家で家事手伝いの仕事を週に2回していること。
デブラにとっては妹にあたる、新しい家族が二人増えたこと。
私が訪問したときに紹介してくれた「マジック」という愛馬を、
いまでも大事に面倒をみていること。
アメリカでは仕事がない人が多いので、
私が定職についていることに安心したということ。
6月に弟の誕生日パーティーをして、
それがとてもエキサイティングだったこと。

などが書かれていた。

アーミッシュの女の子は、
驚くほどスムーズに母親になることができる。
おむつを変えることも、
子供もあやすことも、
寝かしつけることも、
その合間に家事をこなすことも、
母親になる以前から、コミュニティの中で実践しているからだ。

デブラがいとこの家に家事手伝いに行っているのは、
そこで子供が生まれたから。

子供を育てるということがどういうことなのかを
お手伝いをしながら学ぶ。
それは、結婚したあとすぐに役に立つ経験となる。
言ってみれば、花嫁修業のようなもの?

デブラももう、そんなステージに入ったのかー
そのうちすぐに彼氏ができて、
結婚して、
たくさん子供を抱えるようになるんだろうな。

訪問のときはぴったり合った私とデブラのライフステージだけど、
やっぱり彼女に置き去りにされそうな私、24歳。
花嫁修業はまだ遠い気がする。



デブラの「デブ」は日本語で「太っている」という意味なんだよー
と言って、怒らせたのが懐かしい。
次に合う日がホントに楽しみになった梅雨の間の便りだった。
私、20歳。アーミッシュ、11歳。_e0099267_14422951.jpg

アーミッシュの講演会の途中
哲学の道の、あじさい通り
# by amish-with | 2009-07-06 14:44 | アーミッシュ村滞在記

アーミッシュのドキュメンタリー番組が放送されます

アーミッシュのドキュメンタリー番組が放送されます_e0099267_10164615.jpg


今週末、アメリカで制作されたアーミッシュのドキュメンタリーが放送されます。
情報提供してくれた友人にLOVEコール♪

*****詳細******
http://www.sonymusic.co.jp/etv/matsumachi/
『DEVIL`S PLAYGROUND』
放送日 2009年6月28日&7月5日
TOKYO MXにて23時~24時
***************

どんな内容か興味津々。
もちろん保存し何度も見返すことでしょう。。

近くに「みんぱく」で開催されたアーミッシュのシンポジウムについてレポートします♪
# by amish-with | 2009-06-25 12:12 | お知らせ

アーミッシュと、決死のドッジボール

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◆アーミッシュの学校

私がアーミッシュのコミュニティに滞在していたのは、20日間くらいだった。
その間、色んな種類のアーミッシュに会い、
(アーミッシュにも種類がある!)
アーミッシュの実生活を観察した。

アーミッシュの実生活は、写真でよく見る牧歌的でスローなイメージとは、かけ離れていると思う。

彼らの生き様は、実に頑なであり、潔ぎよく、そして迷いがない。
テキパキと働く姿を見ていると、アグレッシブさをむしろ感じる。

そんな姿に始終圧倒されっぱなしではあったけど、
アーミッシュの学校で子供とドッジボールをしたとき、
私の淡いアーミッシュへの好意はくだけちった。

「殺される!」と、大げさだけど恐怖した。

学校には6歳から8年間通う。
小さくてコロコロした小動物のようにかわいい子から、
もうしっかり声変わりして、背丈も立派な男の子まで。

なので、休み時間に遊ぶときは、上級学年と下級学年の2つのグループに自然と分かれた。
下級学年の子達は外で鬼ごっこのような遊び。
上級学年は半地下のホールで室内ドッジボール。
(ルールはアメリカ版のドッジボール。日本と若干違う。)

誘われるがままドッジボールに参加してみたが、
男の子が投げる球の速さに完全に余裕を無くした。

なぜか男チームと女チームという、明らかにアンバランスなチーム編成のせいで、
私はアーミッシュからたくさん球をぶつけられた。

ぶつけ返そううと思っても鼻歌歌いながらキャッチしやがる。
くそー大学生なめんなよ!
とムキになったけど、ふと、自分がアーミッシュに大して固定概念を持っていたことを感じた。

彼らは間違いなく凶暴性を内に秘めた人類の一人だ。

アーミッシュのお人形を買って「かわいい~」とはしゃいでた自分を恥じた。

あまりの恐怖に、日本人らしい苦笑いを振りまいてその場から逃れた。
私の身体能力と見合うのは下級学年の鬼ごっこの方ではないかしら、とニラんだのだ。

子供と仲良くなるのは特異技。
親戚の家に行っても、海外旅行に行っても、大体子供をつかまえてかまってもらってる私。
なので鬼ごっこにもすぐいれてもらえた。

しかし、雨上がりのせいで地面がぬかるんでる。
走りにくいはずなのに、アーミッシュの子達はすばしっこい身のこなしで逃げていく。
東京のアスファルトにハイヒールLOVEな私は、またもや遊びの劣等性だった。

ただのお遊びだったはずが、アーミッシュっ子の溢れる体力と私の衰えを目の当たりにしてしまった……

喘息みたいに「ひーひー」って喉を鳴らして走りながら、
どうにか鬼の呪いを小さい小さいアーミッシュになすりつけた。
どうだ!ざまみろだい!と大人気なくふんぞりかえる。

そしていつしか、自家製の小さい鐘が鳴り響き、
瞬く間に生徒は教室に吸い込まれていった。

サザエさんのエンディングテーマの、あのピンクの家みたいに。

私はというと、ヨロヨロしながら教室に戻り、
授業参観の父母の様に後ろの椅子に腰掛けた。

もう授業が始まっている。
私だけがまだ「ひーひー」と喉を鳴らしている。
静かな教室に響きわたるのが恥ずかしくて、思わず口を手で覆った。

真冬の教室はストーブで暖められていて、少し暑いくらいだった。

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              凶暴性を秘めた人類の仲間、アーミッシュ
# by amish-with | 2009-05-28 20:46 | アーミッシュ村滞在記

萌え……アーミッシュ講演会@京都思文閣美術館


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グレイビルさんと、フレイバーのゆうじさんと

◆100人のドクター

アーミッシュ研究の第一人者、クレイビルさんは驚いていた。

「今まで世界中で講演をしたけれど、こんなにたくさんのドクターを前に話したことはありません。」

事実、異様な光景だった。
例のインフルエンザ対策で、会場内のお客さんはほぼマスク。
100人程のマスク姿の聴衆を前にして、さすがアメリカ人、ノリがいい冗談で笑わせてくれた。

講演会は非常に「萌え」た。
大半はアーミッシュに関する基本的な説明だったけど、
あとの質疑応答の部分で、アーミッシュの現在の状況などをリアルに知ることができた。


アーミッシュコミュニティーの中での携帯電話の扱い方や、
行き過ぎた観光施設のコミュニティへの影響、
リーマンショック以降の不況で職を失ったアーミッシュへの政府補助の如何などなど、

やはり問題は後を絶たないみたいだ。

アーミッシュの世界はユートピアではない。
もちろん麻薬や家庭内DV、家族の不和など、人間らしい問題も抱えている。
加えて、アーミッシュという特異な生活体系を現代社会で貫く上で、様々な葛藤が彼らを襲う。

もちろん、ニッケルマインズで起きた銃撃戦のような不可抗力による悲劇もある。

そんなたくさんの問題があるにも関わらず、彼らはアーミッシュとしての生き方を止めないし、
人口もどんどん増え続けている。

そう、アーミッシュは繁栄しているのだ。

クレイビルさんがアーミッシュに興味を抱く理由もそこにあるらしい。

彼のアーミッシュ研究を貫く重要なテーマは、
〝なぜ高等教育も受けないアーミッシュが、これほどまでも繁栄しているのか〟
ということだ。
それを探るために、彼らの思想、彼らの生活様式、彼らの歴史を探っているという。

事実、アーミッシュ女性は平均6~8人の子供を育てる。
そのうちの85%がアーミッシュとして生きる道を選択する。
1900年に5000人だったアーミッシュ人口は、
2009年現在には231000人。
アーミッシュ人口は18年ごとに倍に増え続けていくのだ。

子だくさんなことだけがアーミッシュの繁栄の理由だろうか。
そうではないと思う。
子だくさんという要素は少数民族の中では珍しくない。

その強固なアイデンティティーに対するアーミッシュの姿勢、それがあるからこその繁栄だと私も思う。


◆アーミッシュが日本にくる!?

グレイビルさんが知りたいもう1つのこと。
それは、どうして日本人がこれほどまでにアーミッシュに興味を抱くのかということだという。

諸言語で翻訳されている彼の著作だが、
そのうち日本語に訳された著作は2点。
他のどの言語よりも多い翻訳数だそうだ。

アーミッシュを受け入れやすいという点では、
日本が一番可能性が高いかもしれない・・・ということで、
「アーミッシュが日本にくる日もあるかも」と半分ジョークな意見だったけど、
これには驚いた。

英語圏以外のどの国よりも、日本がアーミッシュに関する情報を求めているということだろうか。

グレイビルさんも、「なぜ、日本人がアーミッシュに興味を寄せるのか知りたい」と訴えていた。
私は自分がなぜ興味を持ったかは朗々と説明できるけど、
確かに、他の人はなぜ?と思う。

今回の展示会も大盛況といえる。
講演会は満席だったし、展示場にも人だかりが絶えなかった。

そして更に気になったのは、
40代~60代の方が特に多かったこと。
私くらいの年齢の人は一人か二人見かけたくらいだ。

そういえば、前に菅原千代志さんの展示会に行ったときも、
同じような来場者の年齢層だった。

なぜ日本人がアーミッシュに興味を抱くのか・・・・・
そこに年齢的な因果も関係するのか・・・・・

私もこれから考えていこうと思う。

アーミッシュつながりで友達になったフレイバーの社長さんに、
グレイビルさんを紹介して頂いた。
更に、新しい彼の著作にサインももらった。

萌え……アーミッシュ講演会@京都思文閣美術館_e0099267_21413333.jpg

こんな写真まで撮ってもらった。
小学生のときに、V6のコンサートに行ったことがあったけど、
あのときのミーハー魂がうずいたことは、ここだけの話。

ともあれ、こういう貴重な「つながり」を大事にしたい。


※どうでもいいんだけど、なんで私「おさげ」なんだ?
 アーミッシュ関連のお出かけのときは、なぜかおしゃれに抵抗があるのは本当。
# by amish-with | 2009-05-27 21:48 | お知らせ


「all most done(あと少し!)」とは私が訪問したアーミッシュがよく口にしていた言葉。働き者のアーミッシュらしい言葉。ここでは私というフィルターを通したアーミッシュの情報を届けていきます。

by Amish-with